特長
 エルモの最高級サウンドカメラ,F1.2 7.5〜75mmの10倍ズーム機1012S−XL MACROのレンズをF1.2 8.5〜51mmの6倍ズーム機にしたものが,612S−XL MACROである。

 最大の特長は,国産8ミリ撮影機中,最も駆動音が小さいことである。これは,同時録音撮影の音質向上において,重要な要素である。
 
 長尺200フィートカートリッジ装着が可能であり,同時録音機能に徹した構造となっているため,高級機の割には,特殊機能は少ないが,セルフタイマー,1こま撮影,画像音声同時フェーディング機能等の,必要最小限の機能は備えている。
 
 現在は,サウンドカートリッジも,200フィートカートリッジも発売されていないので,その能力を充分いかせないのが残念であるが,レンズ性能が素晴らしく,ピント,色調とも良好であり,ファインダーも明るく見やすいので,現在でも利用価値は充分あるといって良いだろう。
 
 1984年に今はなきエレデ博多壽屋の「ザ・カメラマン」で新古品を50,000円で購入後,同時録音撮影において活躍した。
 
 アイドルのレコード発表キャンペーン,友人の会社社屋の完成祝いのイベント等の同時録音撮影には,200フィートカートリッジがその威力を発揮した。

 長女,二女は出産直後の産湯につかるシーンから,幼稚園のお遊戯,運動会,家族でハーモニーランドに行ったときのパレード等,様々な映像を同時録音でとらえている。

 1997年11月6日木曜日に二女の誕生パーティーを撮影中,異常が生じて修理不能となるまで,13年間にわたって,我が家のイベント記録にメインとして活躍した。

 最大の欠点は,200フィートカットリッジ使用時のフィルムカウンターがおおざっぱに過ぎるということである。
 
 後のエルモ200番台シリーズでは,200フィートカートリッジ使用時においても1フィート刻みで表示される精巧なカウンターが備えられ,エルモ1012S−XLの後継機として,フレームカウンターまで備えられた1012S−XL C−COMが発表されたが,実際に発売されることはなかった。

 写真は,パーティ会場でのもので,ナショナルの12V100Wバッテリーシネライトとエクタクローム160サウンドで撮影中のものである。別に一眼レフでスチル写真も撮影している。
 
 エクタクローム160の色調,画質は素晴らしく,フジクロームRT200とは雲泥の差であった。
ELMO612S-XL MACRO 
形式  スーパー8
レンズ  F1.2 f=8.5〜51mm 6倍ズーム
マクロ  広角マクロ
最短撮影距離  1.5m
フィルター径  55mm
ピント合わせ  スプリットイメージ式距離計
ズーミング  手動及び電動 電動速度2段階
測光方式  TTL式自動絞り EEロック可能
フィルム感度 (ISO)  40,160
手動絞り  可能
 シャッター開角度  220°
こま速度 18,24 
1こま撮影  可能
インターバル撮影  なし 
PCソケット  なし
フェーディング  手動及び自動
その他  2段階セルフタイマ−(10秒後10秒,20秒作動)
電源  単三電池6本 外部電源使用可能
質量 価格  1,550g  155,550円 (セット価格) 
発売時期  1979年2月