| 第6巻 |
| マグカップ隊員 | 「いつも大野君に頼んで8ミリフィルムを映写してもらっているのは申し訳ないので,今度は自分で映写してみようかなと思って,家の倉庫から映写機を引っ張り出してみたんだけれど,ランプが点かないのよ。電気屋さんに言って聞いたんだけれど,8ミリ映写機のランプなんて,もうないっていうんだけれど,どうすれば良いのかしら。」 |
| オオノ隊員 | 「まあ,電気屋さんに聞いたら,そういわれるかも知れないね。でも,心配ないよ。よほど古い映写機でもない限り,ほとんどの8ミリ映写機のランプは今でも手に入るんだ。で,その映写機の型番は,何かな?」 |
| マグカップ隊員 | 「ええっ!そうなの?それは一安心ね。映写機は,持ってきたんだけれど。」 |
| オオノ隊員 | 「どれどれ・・・・ああっ,これは,エルモST−180と言って,10年以上に亘って販売されたロングセラー機だ。この映写機は,もっともポピュラーな,EFP12V100Wハロゲンランプを使用しているので一安心だ。」 |
| マグカップ隊員 | 「12V100Wハロゲンランプ?日本の電圧って100Vじゃなかったの?」 |
| オオノ隊員 | 「そのとおり。100Vのランプというのは,図体もフィラメントも大きく,頑丈で,全体としては明るいんだ。部屋の照明にはそれで良いけれど,8ミリ映写機では,8ミリフィルム1こま分の縦横4×5mmくらいの小さな範囲を明るく照らす必要がある。」 「40年以上前は,この100Vランプを使って,反射鏡や,集光レンズを用いてランプ全体から発生する光をフィルム面に集めていたけれど,同時に熱も集めてしまうので,問題点が大きかった。 だから,小さくて単位面積が明るいランプ,8Vから24Vくらいの低電圧ランプに取って代わったんだ。」 |
| マグカップ隊員 | 「じゃあ,12Vで間違いはなかったのね。」 |
| オオノ隊員 | 「そう,映写機内のトランスで100Vを12Vに変圧しているんだ。低電圧ランプにはこの他に,KPGT8V50Wとか,EFR15V150Wなどがある。」 「EFP12V100WとEFR15V150Wは,長寿命のハロゲンランプで,光は反射するけれど熱線は透過させる,ダイクロックミラーという集光用の反射鏡と一体になっている。KPGT8V50Wは発熱量が少ないのでアルミのミラーだけれど,これでも映写画面の明るさでは,昔の100V500Wのランプと同じ程度なんだ。」 |
| マグカップ隊員 | 「ウルトラマンのフラッシュビームが100万Wの輝きだとか歌っているけれど,電圧が分からないので,どのくらいの明るさか分からないわね。ベーターカプセルの大きさから見て単三電池4本くらいしか入りそうもないから,そうすると6V100万Wの輝きだと歌わなければいけないんじゃないの?」 |
| オオノ隊員 | 「何V何Wとか言っても,ランプの設計で明るさは変わる。」 「明るさの強さや量は,カンデラとルーメンで表す。ワットはエネルギーの単位だから,ウルトラマンの場合は,それでもいいんじゃないかな。ただ100万ワットなら,1メガワットなんだけれど・・・確かに歌う場合は,1メガじゃ100万にくらべてインパクトが弱いなあ。」 |
| マグカップ隊員 | 「でもスカイドンはメガトン怪獣って言ってるじゃないの。100万トン怪獣とは言っていないわよ。」 |
| オオノ隊員 | 「でも,スカイドンの公式体重は20万トンで本当は,0.2メガトン怪獣なんだ。あの大きさでは,体全体が最も比重が大きい物質であるイリジウムでできていたとしても,20万トンくらいにしかならないんだよ。」 |
| マグカップ隊員 | 「それって不当表示じゃないの?」 |
| オオノ隊員 | 「イメージとしてのメガトン級怪獣ということだね。こういったスペックにこだわると,収拾がつかなくなる。8ミリの場合は,EFP12V100Wが,明るさと寿命,消費電力のバランスがとれた優秀な現行商品のランプだということを覚えておけば良いんだよ。」 |
| マグカップ隊員 | 「そうね。女性の魅力も3サイズじゃなくて人柄よね。で,このランプはどこで売っているの?」 |
| オオノ隊員 | 「大きなカメラ屋さんでは,片隅に眠っていたりするんだけれど,映写電球と言うことで特注すれば,取り寄せてくれるはず。ただ,店員に理解力がないと,なかなか話が通じなくて困ることがある。今では,オンラインで注文するのが早道だね。自分の場合は,何個もストックしているので,マグカップ隊員に1個あげよう。」 http://www.akaricenter.com/harogen/gz635/50-ushio-jcr.htm http://chinon.jp/info/ |
| マグカップ隊員 | 「EFP!・・・・じゃなかったE.I.F.!」 |

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