ツール・ド・九州 2004 in 七山 

    吉井 崇博/鍋倉 正彦 榊  雅広/井手上達也 天野 智之/井上裕紀子
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日本のWRC元年となった2004年。その全日本ラリー選手権の開幕を告げるイベントがこのツール・ド・九州
だ。同ラリーはここ数年七山村を舞台に開催されているが、SSコースに独特のリズムがあり、地元ドライバ
ーが毎年好成績を収めている。その要因は「Gがいつまでも残るようなコーナーが多く、舵角一定でどこまで
アクセルを踏めるかにかかっているから」だという。Bクラス優勝候補筆頭はでは『七山キング』の異名をとる
榊雅広(インテグラ)だ。これに前年チャンピオンの飯泉忠男(インテグラ)、マシンの熟成進んだアキラ(セリ
カ)、地元期待の若手ドライバー『七山番長』松尾薫(シビック)がどう立ち向かうかが注目された。ラリー展
開はSS1こそ松尾が取ったものの、榊がSS2以降順調にベストタイムを重ね、昼間のステージでは榊がラリ
ーリーダーとなった。勝負所と誰もが思っていたナイトステージで榊が一気にスパート。後続をぐんぐん引き
離し「チョロッと負けて大きく勝つ」ラリー展開で榊がブッちぎりの優勝を飾った。
 フェアレディZ vs EP82スターレット・ターボの対決となるCクラスは、Zの三好秀昌が「オレもクルマも絶不
調」、ベテラン大庭誠介(スターレット)もトラブルを抱えてタイムが伸びない。そんななか前年惜しくもチャン
ピオンを逃した吉井崇博(スターレット)が独走で優勝。
Aクラスはジムカーナチャンピオンの矢島融の活躍が光った。前年度チャンピオンの天野智之と熾烈なトップ
争いを演じたのだ。だが矢島はSS5フィニッシュでコースアウトからリタイア。天野は追いすがる高崎巧(マ
ーチ)を退けて優勝を飾った。

2駆部門Cクラス    
1位 吉井 崇博/鍋倉 正彦 OKU・REPSOL・KYB・ES・ADVAN・EP82
2位 三好 秀昌/市野  諮 AS・イワセ・フェアレディZ
3位 大塚 清吾/中野 紀子 アトム PAO 東興 SS 

2駆部門Bクラス    
1位 榊  雅広/井手上達也 J&S クスコ KYB インテグラ
2位 松尾  薫/平原愼太郎 アズリード・BRIG・ハート シビック
3位 駒井 伸好/塚本 健清 BRIG ・ YARD インテグラ
4位 山口 清司/船木 一祥 エナペタル きゅうよ レビン
5位 ア キ ラ/安東 貞敏 ARUZE TRD C−ONE CELICA
6位 森  博喜/藤綱 和敏 ミツバ・ラック・ハート・ZZT231

2駆部門Aクラス    
1位 天野 智之/井上裕紀子 SRS エナペタル BRIDE シティ
2位 高崎  巧/山北 研二 NRS マーチ
3位 森吉 徳和/佐藤 康晴 J&S・KYB・BRIGスターレット

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