イヴの総て All about Eve (1950 アメリカ) ★★★★/★★★★★/★★★★★
監督・脚本:ジョゼフ・L・マンキーウィッツ
出演:アン・バクスター ベティ・デイヴィス ジョージ・サンダース セレステ・ホルム セルマ・リッター
ものすごくひきつけられ、見ごたえがある作品だった。演劇界の大女優マーゴに憧れるイヴがスターダムにのし上がるまでを描いた作品なんだけど、 イヴの授賞式から幕をあけるという展開がよかった。授賞式に出席してる人たちの輪の中に彼女の受賞を喜んでない人たちがいて、「この人たちは何で喜んでないんだろう」 と、疑問をかきたてられストーリーにひきこまれていったから。1946年の「コスモポリタン」誌に掲載された短編小説がもとらしいけど、スターの内幕が垣間見れて おもしろかったと同時に、「醜い世界だなぁ、という印象も持った。出演者の演技もすごくみごたえがあるんだけど(マーゴ役のベティ・デイヴィスが圧巻!)私はイヴ役のアン・バクスターだけはなじめなかった。 なんか違う気がする…。ちなみにマーゴの家で開かれるパーティーで批評家のアディソン(ジョージ・サンダース)が 連れているのはマリリン・モンロー。第23回('50年度)アカデミー賞では当時最高の12部門にノミネートされ、監督賞、作品賞、助演男優賞(ジョージ・サンダース)など 6部門を受賞。第4回('51年度)カンヌ映画祭、主演女優賞(ベティ・デイヴィス)、審査員特別賞受賞。


イグジステンズ eXistenZ (1999 カナダ・アメリカ) ★★★★1/2/★★★★/★★★1/2/★★★/★★★
監督・脚本:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー ジュード・ロウ ウィレム・デフォー イアン・ホルム クリストファー・エクルストン サラ・ポリー
進化したTVゲーム。それは自分の脊髄とゲーム機を接続してゲームの世界が体感できるというもの。ちょっと「ビデオドローム」を思わせるクローネンバーグならではの 映像炸裂です。(「ビデオドローム」ほど、どぎつくはないけど。)映像も楽しめるし、ストーリーもおもしろいし、ジュード・ロウもでてるしいうことなし。ちなみに、描かれて いるゲームの世界はRPG。で、こってるなぁと思わせる要素満載。


いつか晴れた日に Sense and Sensibility (1995 アメリカ) ★★★★/★★★★/★★★★★/★★★★1/2
監督:アン・リー
出演:エマ・トンプソン ヒュー・グラント ケイト・ウィンスレット アラン・リックマン グレッグ・ワイズ エミリー・フランソワ
これは、めずらしく原作も映画もどっちも大好きな作品です。ジェーン・オースティンの原作のよさを壊すことなく、見事に引き出してると思います。 内容は、19世紀初頭のイングランドを舞台に、正確の違う姉エレノアと妹マリアンヌの恋の行方が綴られています。2人が真実の愛を獲得するラストは、何度みても感動しますね。 マリアンヌに恋する大佐を演じるアラン・リックマンがイイ。彼女に対する彼のひたむきな愛がなんともいえません。彼のことをスネイプ先生役でしか知らない人、ぜひ見て下さい。 ちなみに、エレノア役のエマ・トンプソンは脚本も兼ねていて、本作で第68回('95年度)アカデミー賞脚色賞を受賞。第46回('96年度)ベルリン映画祭金熊賞受賞作。


1票のラブレター Secret Ballot (2001 イラン・イタリア) ★★★/★★★/★★★★
監督・脚本:ババク・パヤミ
出演:ナシム・アベディ シラス・アビディ
今日は選挙の投票日。イランのキシュ島を舞台に選挙管理委員の女性とそれを手伝う青年兵の1日を綴った物語。イラン社会の矛盾を示すとともに、最初は全く相容れなかった2人が 心を通わせていく様子が描かれています。なんともいえないラストシーンがとても印象的。


イナフ Enough (2002 アメリカ) ★★/★★/★★1/2/★★★1/2
監督:マイケル・アプテッド
出演:ジェニファー・ロペス ビリー・キャンベル ジュリエット・ルイス ダン・フッターマン ノワ・ワイリー フレッド・ウォード
結婚もして娘もできて、と幸せな生活を送っていたスリム。しかし、ある日突然その幸せが恐怖にかわる。彼女が結婚した夫は実は妻に暴力をふるう最低な男だった。 逃げるスリムを執拗に追いまわす夫が怖いです。スリム役のジェニファー・ロペスが後半ちょっと予想外の展開にでるのでびっくり。っていうか、ちょっとうけるかも。でも ジェニファー・ロペスの熱演ぶりはすごいです。ERのカーター先生もでてます。あと、女性シンガーを集めたサントラがいい。主演のジェニファー・ロペス(彼女の曲は 個人的にあんまり好きじゃないけど…)をはじめ、シェリル・クロウにジュエルにエイミー・マン、とかなりいい曲ばかり。


イノセンス Innocence (2004 日本) ★★★★/★★★★
監督・脚本:押井守
声:大塚明夫 山寺宏一 田中敦子
このアニメ、とにかく映像がすばらしい。これがアニメかよって思うほどの、美しく衝撃的な映像の数々に度肝を抜かれます。ほんとに、この映像だけでも見る価値十分。 初の押井守の実写作品「アヴァロン」でもその映像センスには驚かされたけど、この作品はさらに磨きがかかってパワーアップしてます。内容は「攻殻機動隊」のサブ キャラクターであるバトーを主人公に、人間用につくられた愛玩用アンドロイドによる所有者殺害事件を追うというもの。哲学的なところもあったり、「攻殻機動隊」を見て いない私には??なところもあったけど、なかなかみごたえがあっておもしろかったです。


イノセント・ボーイズ The Dangerous Lives of Altar Boys (2002 アメリカ) ★★★★1/2/★★★/★★★1/2
監督:ピーター・ケア
出演:エミール・ハーシュ キーラン・カルキン ジェナ・マローン ヴィンセント・ドノフリオ ジョディ・フォスター
31歳の若さで亡くなったクリス・ファーマンの自伝的小説「放課後のギャング団」の映画化。ジョディ・フォスタープロデュース。しかも彼女、なんと悪役で出演してます。カトリック系 スクールに通う少年たちの純粋でちょっと残酷な物語。心を揺さぶられるストーリーもよかったけど、途中途中にストーリーと絡めて挿入されている、主人公の少年が 描くオリジナルアニメがいい。こういう使い方もあるんだぁ、と感心してしまいました。あと、途中でティム役のキーラン君が叫ぶ真実を語った一言が胸に深く残りました。 全く関係ないけど、私はマコーレ・カルキンより弟のキーラン君のほうが好きだなぁ。


イフ・オンリー If Only (1998 イギリス・スペイン) ★★★/★★★★/★★1/2/★★★
監督:マリア・リポル
出演:リナ・ヒーディ ダグラス・ヘンシャル ペネロペ・クルス
もしも、あの時あの瞬間に戻って違う選択をしていたら彼女と別れなくてもすんだのに、と後悔しまくりのヴィクター。そして、彼はほんとにその瞬間にもどれてしまう。 過去に戻ることができたヴィクターは自分がした選択とは違う選択をする。今度こそ彼は彼女とうまくいくのでしょうか?という、ちょっと「スライディング・ドア」を思わ せるストーリー。運命ってこんなものなんだぁ、と見終わった後思うかも。


イブラヒムおじさんとコーランの花たち Monsieur Ibrahim et les Fleurs du Coran (2003 フランス) ★★★
監督・脚本:フランソワ・デュペイロン
出演:オマー・シャリフ ピエール・ブーランジェ ジルベール・メルキ
舞台は'60年代初頭のパリの下町。13歳の孤独なユダヤ人少年モモがトルコ人移民の店主イブラヒムおじさんと出会い、成長していく物語。なんといっても イブラヒムおじさんのキャラがイイ。時に笑わせ、時によい言葉を投げかけてくる彼の姿はとってもチャーミングです。楽しめるいい映画だったけど、なんでイブラヒムおじさんは あんなにお金を持っていたのかがすごい疑問。


イルマ・ヴェップ Irma Vepp (1996 フランス) ★★★1/2/★★★★★/★★★★/★★★★
監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス
出演:マギー・チャン ジャン・ピエール・レオ ナタリー・リシャール
こういう映画のスタイル好きだなぁ。「吸血ギャング団」というサイレントフィルムのリメイクをつくる過程で、 監督がスランプに陥ってしまい現場が混乱する様子や、この映画の主役イルマ・ヴェップを演じるために香港からやってきたマギー(マギー・チャンが本人役で出演)が 異国で戸惑う様子などが仔細に描かれています。なんかドキュメンタリーフィルムをみているような感覚がすごくイイ。そして、ラストの斬新な映像。ひと味違った雰囲気が味わえる映画です。 そうそう、監督ルネを演じているのはあのジャン・ピエール・レオ。


イン・アメリカ 三つの小さな願い事 In America (2003 アイルランド・イギリス) ★★★★/★★★★★
監督・脚本:ジム・シェリダン
出演:サマンサ・モートン パディ・コンシダイン ジャイモン・ハンスゥ サラ・ボルジャー エマ・ボルジャー
舞台は1980年代アメリカ。アイルランドから夢を求めてニューヨークにやってきた貧しい一家の物語。この物語の語り部は10歳になる娘のクリスティー。彼女の目を 通して、家族に降りかかる苦しみや希望が描かれています。所々にちりばめられたユーモアが笑いを誘い、クリスティーとその妹アリエルの純粋さが涙を誘う。ほんと に感動的な映画です。お母さん役のサマンサ・モートン(第76回('04年度)アカデミー賞主演女優賞候補)に、お父さん役のパディ・コンシダインの演技もすばらしい けど、それ以上に姉妹を演じている、実際に姉妹のサラ&エマ・ボルジャーがすばらしい。彼女たちの名演技をごらんあれ。


イン・ザ・カット In the Cut (2003 アメリカ) ★★1/2/★★★★★
監督・脚本:ジェーン・カンピオン
出演:メグ・ライアン ジェニファー・ジェイソン・リー マーク・ラファロ ケヴィン・ベーコン
実はこの映画、ニコール・キッドマンとジェーン・カンピオン監督が温めていた作品で、監督はニコール・キッドマンを主役に想定して脚本を書いていたんだけど、メグ・ ライアンの強い申し出により、二コール・キッドマンは主役の座を彼女に譲り、彼女はプロデューサーとして参加することに。また、この映画はメグ・ライアンが脱いだ ことでも話題になってるんですが、う〜ん、個人的にニコール・キッドマンがはまり役だったのではと思う。ロマコメの女王と呼ばれていたメグ・ライアンはこの映画で 新境地を開拓したのかもしれないけど、私はいつまでもロマコメの女王でいてほしかったなぁ。ジェーン・カンピオン監督は女性の内面を描くのがうまくて、それがとき に残酷になることもあるんですが、正直この映画はかなり後味が悪い映画です。内容は、独身で大学の講師フラニーがある殺人事件をとおして1人の刑事と出会い、 その出会いが彼女の秘められた内面を徐々に呼び覚ましていく、というもの。


インシデント Cherry Falls (2000 アメリカ) ★★1/2/★★/★★★
監督:ジェフリー・ライト
出演:ブリタニーマーフィ マイケル・ビーン ガブリエル・マン ジェイ・モア
高校生ジョディのまわりで不可解な殺人事件が次々と起こってゆく。果たして犯人は誰なのか?そして犯人のねらいは何なのか?ブリタニー・マーフィ主演の学園 サスペンスもの。サスペンスものとしては、まあまあおもしろかったです。ブリタニー・マーフィが輝いてます。劇場未公開作。


インソムニア Insomnia (2002 アメリカ) ★★★1/2/★★★★/★★★★/★★★★1/2
監督:クリストファー・ノーラン
出演:アル・パチーノ ロビン・ウィリアムズ ヒラリー・スワンク マーティン・ドノヴァン モーラ・ティアニー
同名のノルウェー映画のリメイク。ある殺人事件を解決するために、アラスカの町を訪れた刑事のドーマーとハップ。ドーマーは白夜のせいで眠れない日々を過ごす。 そして、彼はあることがきっかけとなりどんどん眠れなくなっていく。とにかく、この映画不眠症の刑事を演じるアル・パチーノがかなりかっこいい。(役柄のせいもある かもしれないけど。)主人公の内面描写に切に迫るストーリーもすごいよかった。ERのアヴィー役のモーラ・ティアニーもでてます。


インビジブル Hollow Man (2000 アメリカ) ★1/2/★★★/★★1/2/★★★/★★★★
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:ケヴィン・ベーコン エリザベス・シュー ジョシュ・ブローリン
天才科学者を演じるケヴィン・ベーコンが透明人間になるお話。特殊効果を駆使した映像はみごたえあり。透明なゴリラが元に戻るシーンとか、ケヴィン・ベーコンが 透明人間になっていくシーンとか。でも、後半はベタなホラー映画になっちゃってて、「あれれ」って感じでしたね。




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