●第三の波が・・●


出口の見えない不況・大型倒産・いつになっても銀行は崩壊し、相変わらず政治はカタチだけ・・そして世の中を驚愕させる想像もつかないような事件の連続・・

そんな不安な現在の日本の世相とは別に・・・。

大げさなタイトルです。本当はもっとスケールのチイサい話で恐縮です。

皆さんにとって大した問題でもないと思いますが、僕にとってまたしばらく試練に耐える大きなうねりの始まりなのです。
前からこのコーナーを読んでくれている方にはおわかりと思いますが、ひかぼう・しんべえに続く怪獣の誕生。そう。第三子の怪獣あやねごんがついに自由に活動を始めたのでした。
まだしんべえの余波が残っているというのに・・。

もうすでに連休の頃からその気配を感じて警戒はしていたものの、実際にそのアクションを見ていると一抹の不安を感じる。何故ある日突然に立ち上がったりするのだ?

上の二人の怪獣にはいろいろなものを破壊された。展示場に陳列している商品に手を出し、手当たり次第に破壊する、はさみで大事な書類を切り刻む、あるいは落書きされる。サルみたいにどんなところにも登ってしまうので、いくら大事なもの・目新しいものを高いところに隠しておいてもムダなのであった。

そういえばこの数年、箱のティッシュが原形をとどめていたことがない。必ず踏み潰されていつも平たい物体になっていて、それをティッシュだと認識するのにかなりの時間がかかる。あのゴジラが建物を潰して前進する様子を想像して欲しい。いつもあんな感じ。それが当たり前。僕のめがねは何度踏まれてフレームが歪み・レンズが外れたことだろう・・。

まだある。

マジックはキャップを失いカラカラに乾いているので、書こうと思うときには書けない。ボールペンもお絵かきの道具として持ち去ってしまうため、お客さんに『領収書を』と言われて、家中を探し回らないと出てこない。ん〜。そんな時のために30本ほど溜めておいたのに、何故かないのである。

展示場のセロテープは何か得体の知れない物体を創造するのに酷使されてアッという間になくなり、必要なときにはただ芯だけがカラカラとむなしく空回りする。

こいつらが朝起きて朝食までの時間に何故こんなに部屋が散らかるのだ。そして保育園から帰ってきて、僅か5分の間に何故こんなに部屋中がすさまじい状況になるのであろうか。
したがって、土曜・日曜日を想像して欲しい・・・。痩せたい方はウチの怪獣たちの相手を一日中することをお薦めしたい。お金がかからず実現できること必至。ホント。

過去の怪獣二人のそういった記憶をたどっては不安になるのであるが、あやねごんはそういった不安をよそに日々手当たり次第に破壊工作を行う。だいたい顔が怪獣しんべえにそっくりなのだ。声まで似ている・・。

誰が「三人目は手がかからないよ。」などと無責任な事を言ったのだ。冷静にこの三人の怪獣を観察してみると、上二人の行動をそのまま引き継ぎ、かつ真似して暴れる。
そして"こうすると親が自分の都合のいいように動く"などというスキルまで身に付けているではないか・・。とにかく三人とも声がでかいが、あやねごんが一番大きいかもしれない。チョッと気に入らないことがあると大声で泣く。それもウソ泣きである。涙は出ない。『ワニの涙はウソの涙』という絵本を知っているでしょうか?"この世の終わり"みたいにのどから血が出るくらい大騒ぎして泣くくせに、自分の興味のあるものを発見するとケロッとしてそっちの方に向いてしまう・・・だったら最初からそんなに大騒ぎしないで欲しい。

神様、私に仕事だけに集中する時間を分けて下さい。そう心の中でつぶやきながら、悪戯ばかりする子供たちを叱りつけながら、細切れの仕事の時間に打ち込むのであった。

2003.7.15


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