●不思議な訪問者2●



どちらかというと朝型人間なので、朝起きて、すぐ仕事をするのが性に合っている。

その日も、早朝に目を覚ましていつものように勝手口から出て、作業場に行こうとすると視界の端の方で何か動いているのに気がついた。

なんだろう?ガサガサ音がする・・・。

はっと振り返ると、むこうがビクッとして
こっちもビクッとした。

巨大な犬であった。アフガン何とかいう奴。
首輪はしていたので飼い犬だな。
生ごみを堆肥にしているコンポストをほじっくって、激しく漁っていた。

逃げない・・・まだガサガサやっている。

「ガーッ」と言ったのは僕の方で、その巨大なアフガンは
一目散に裏の方へ逃げていった。

そういえば数日前に深夜寝ていると、池のあるほうから『ジャブッ、ジャブッ』と、洗濯物を手洗いするような音がして、家族みんな目を覚ました。
おっかなびっくり懐中電灯で照らしてみると、巨大な犬であった。
きっとこいつに違いない・・。

翌日もまたコンポストのあたりに登場したが、また「ガーッ」とやって退散させた。
もう来ないだろう。ざまぁみろ。ぜひ来ないで欲しい。


しか〜し、話はこれで終わらないのである。

コンポストを荒らしている形跡は数日間無かったが、付近に大量のうん〇が・・・。

腹いせか?

地面に穴を掘って、大量の塊をを処分した後、裏の竹林の方へ歩いて向かうときに何か柔らかいものを踏んだ・・・。
しかも滑ってこけそうなくらいのぐにゅぐにゅしたもの。
うん〇である。しかも靴底に穴が開いていた・・・。

腹いせか?!

靴はさすがに洗って使う気になれず・・、捨てた。

ちくしょ〜。(相手は本当に畜生だが)
飼い犬を放し飼いにするな!

市街地で良く見かける看板を書いた人達の気持ちが良くわかった。

きっと踏んでしまったんだな!!

2002.06.15


Copyright 2002.
Wani all rights reserved
.
著作・デザイン等の無断複製・転写を禁じます。