このあたりの方言は総括して「筑後弁」と言われるが、その中でもまたさらに地域によって若干違うようである。その分類はよくわからないが、「〜方言1」に引き続き、思いつくままに特に僕の印象に残っているものを挙げてみよう。
*ぐらりする・・「がっかりする」、「拍子抜けする」
*すたす・・・・「捨てる」
*〜のや・・・・「ねぇ?」 ex.おいしいのや→おいしいねぇ?
*はらかく・・・「怒る。」「腹を立てる。」
*まちっと・・・「もうちょっと」
*にき・・・・・・「〜のあたり」「〜の近く」
『びーるやんにき』とはビール屋のそばと言う意味 (本当はビール工場の近くにある飲み屋の名前)
*よこいない・・・休みなさい
*よこぞに・・・「横に」
*ちんかつ・・・「小さいもの」
*あてどん・・・「私、自分」
*あんたげ・・・「あなたの家」、「あなたの所」
*あてげ・・・・「私の家」 『げ』は漢字表記『家』だと思う。
*〜がと・・・・「〜くらいのもの」、「〜相当」
ex. こりゃ、値段がとやねぇ。→値段相当のものだね。
*えらい・・・・「ものすごく」→関西弁の疲れるの意味とは違う。
発音は「いぇーらい」となり、『ら』のあたりに力が入る。
*かたる・・・・「参加する」、「加わる」
*かてて・・・・「仲間に入れて」
*保育園で子供たちが遊んでいるときよくこの言葉を耳にする。
なんだかかわいいのである。
*かせいする・・「手助けする」、「手伝う」 漢字表記→加勢する
*年配の方は「かしぇせんの(手伝いなさい)」のように「かしぇ」と発音する。
*はわく・・・・ほうきで掃くこと。
*ほがす・・・・(穴を)あけること。
僕自身もかなりこのあたりの方言(筑後弁)に慣れてきたつもりではある。しかし、子供の頃に身についた言葉はすでに染み付いているので、頭で理解は出来ていても話し言葉ではすらすらとは出てこない。どうしても「あんくさ」は「あのさ」としか言えないのだ。
なんとも宙ぶらりんな気分を味わっている。
その点、保育園に行っている娘はしっかり土地の言葉で話す。うらやましくもある。
逆に、福岡出身の知り合いが関西・関東地方に住んでいてなるべく標準語で話しているつもりが、「そこをほうきではわいて。」とか「穴ほがしもんください。」と言って、
??(・_・*)
という顔をされて「あぁ、しまった標準語ではなかった!」と言うような話は数人から聞いている。
最近は、時々友人のLOOKのマスターと筑後弁でメールをやりあっている。ちょっと例を挙げてみよう。
「なんが訛っちょることがあるでっしょうか!(‥ )?」
「そげなこつはなかですばい!」
「 書くとなら背中でんなんでんかくばい!」
これをうっかり変換すると大変なことになる。皆様、以下の部分は文字化けしている訳ではありません。
「南画ナマッ著る事がアルデッ章か!(‥ )?」
「削げ納骨は中ですバイ!」 ? m( ̄_ ̄m)~†┏┛墓┗┓†
「核となら背中伝何電化九倍」
という調子になるので具合が悪いのである。
筑後弁専用変換ソフトがあると便利だな!
(土佐弁のソフトはあるらしいですね。)
・・・で、他に誰が使うんだ?
2002.6.25 |
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