今年は5月頃からすでに暑い・・・。
毎年夏場は体力・精神面ともに一番消耗する季節であるが、今年は本格的な夏に入る前にすでにアゴが上がってしまっている。特に竹切りはこたえる。たぶん春や秋の季節のいい頃に比べて3倍くらいの体力を消耗しているに違いない。
体重を量る。この仕事を始めてから僕は冬は太り、夏になると痩せる繰り返しであった。今年例年より早く体重が落ちている。それも高校を卒業する頃の体重なのだ。昔のジーンズがすっぽり入るのはいいが、問題は「今年の夏を乗り切れるか?」ということである。
だいたい1回竹切りに行って、200kgくらいの竹を取って軽トラックで運ぶ。これで約3回分くらいの窯を焚く量なので、約70kg位を1回で焼くことになる。
1週間に火入れが3回として、1年で約10トンもの竹を炭にしているのだ。今計算して驚いた!(正確かどうかは知らない。)
とにかくこの季節は竹林で少し動くだけでも汗だくになる。
チェーンソーで竹を切るまではいいが、竹を倒してトラックの荷台の長さに切りそろえ、枝を払い、トラックの荷台に運ぶとふらふらになる。しかし仕事だし時間に限りがあるので、倒れる(自分が)寸前までやる。
したがって梅雨〜夏場にかけては、なるべく体力を消耗しないで竹を切る工夫をする。
*晴れの日を避ける。
*雨か曇りの日を選ぶ。
*午前中になるべく作業にけりをつける。
*2人で共同作業でやる。(だいたい炭焼き仲間の平田さんと行く。)
*平地の竹林を選んで切る。
何より蚊が多い。こんなとき竹酢液は虫除け・虫刺されの両方に威力を発揮するので、スプレーの容器に入れて用意しているのだが、何故かいつも忘れる。したがって、刺され放題。蚊をよけるのに体力を消耗する。
時々チェーンソーの調子が悪くなり、エンジンをかける(ヒモのようなものを引っ張る。)のに手間取り、ヒモをひたすら引っ張る。これまた体力を消費する。ハァハァ・・・。
当然、軽トラックで持ち帰った竹をすぐに荷台からおろす。窯を焚く日には竹を窯の長さに切りそろえて、竹を割って節を抜く。それから窯に詰める。これもなるべく体力を消耗しないように涼しい午前中にやる。それでも汗だく・・・。
かつて、ある夏にインテリの爺さんが炭を焼く様子を見に来てのたまった。
「あ〜。昔から炭焼きは冬の仕事なんだよね。夏にやるもんじゃないよ。冬場にねぇ、歌でも歌いながらねぇ。やってたもんだよ。」こうのたまった。
あぁ、そうでしょう。つまりバカだって言いたいんでしょ。
バカなんですよ。
でもビールがうまいのよ。それはわからないだろ?
2002.07.12
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