●怪獣しんべえ●




どうしてもこいつの話題が多くなってしまうのだが・・我慢して読んでください。

9月からしんべえを保育園に押し込んだ。(参照その後、我が家は・・別ウインドウで開きます。)

前からめちゃくちゃ素行の悪いこの男を保育園に送り出すにあたって、不安がなかったでもない。まず、乳離れしていない。母乳がなくて過ごせるのか/お昼寝のときはなくても寝れるのか。
高いタンスの上まで登ったりしないか/友達を殴ったりしないか・・・。

と、いろいろ考えはしたが何より自分の仕事をしんべえに中断されないことの魅力に、そんな不安はそのとき考えただけであった。

入園して最初の一週間は、半日保育だから、送り出したと思ったらすぐに帰ってくる。
家から送っていくと、慣れない新しいに押し込められるからやはり泣き叫ぶ。そして帰ってくるとすぐに母乳に喰らい付いて離れない。夜は寝ぼけて恐竜のように鳴く。

しかし、一週間が過ぎ、月日の経過とともにむしろ喜んで保育園に行くようになってきた。これは良いことだが・・。
保母さん達に聞いてみた「おりこうさんですよ。」「おっぱいもなくて我慢してるし。」・・変だ。そんなはずはない。だって迎えにいくと、ちゃんと服を着て砂場で黙々と遊んでおとなしい。それにビデオが始まると食い入るように見てて、動かない。(家にテレビがないから仕方ないか。)

もう少ししてまた聞いてみた。やはり同じ答え。???要するにネコをかぶっているのだ。家に帰ったらとたんに「おっぱいチョーダイ」と20回くらい言って喰らい付いて離れないし、以前と同じように家の中をグチャグチャに荒らす。

どんな風に荒らすかというと、‘フタを開ける’→僕の仕事上とても大事な竹酢液を溜めているタンクのフタを開けていて、いつの間にか雨水が入り込んで使い物にならなくなる。(1個2個ではない。ほとんど全部)

カミさんがギョーザを作ると、新品のラー油のフタを開けてギョーザに全部かける。(カミさんはメチャクチャ怒っていた。
・・
とても怖いのでひかぼうと静かに隠れていた。)
竹酢液入りのシャンプー(試作)が出来てきて、こっそり隠していたら目ざとく見つけてフタを開けて全部机と床にこぼす・・。このやろぅ・・きさん! バシ!(お尻をたたく音→でも絶対泣かない。)
まだある。が、キリがないのでこのくらいにして・・・。

どう考えてもネコをかぶっているとしか考えられないのだが、保母さん達に再び「しんべえは保育園で発散していないでしょう?」と聞くと、「そんなことないですよ。同じくらいの子は出来ないのにものすごく高いところによじ登るし、馬力がすごいですよ。ちゃんとおしっこも教えるし・・。」
僕が一番問題にしているのはそんなことではないのだ。家では裸ですよ。裸。保育園から帰ったらすぐ脱ぐ。服を着せても着せても、すぐに脱いでフルチンですよ。そんなことないでしょう?
そして僕やカミさんが叱りつけると猫みたいにいたる所に‘ピッピッ’とおしっこを発射するんですよ。この前はトイレではなくて、ゴミ箱の袋の中に正確に発射して「にやっ」と自慢げに笑ったのです。
しかも裸でよだれがすごい上に納豆が好きなので、捕まえようとするとヌルヌルして掴みにくいし・・・。
秋は連休が多い。休みの間、朝から晩までずーっとフルチンで暴れるんですよ。
そして気温の変化が激しいから、ハナは垂れるわ鳥肌は立つわ・・(思い返せば姉のひかぼうもそうだった・・。)
保育園で充分発散して家に帰ってきて欲しい。 これが僕の切なる願い。

子育てを卒業した先輩方は口を揃えて言う「手がかかるうちが一番いいよ。大きくなったら・・」そりゃそうですな。そうでしょう。でもやたらとハードルが高いような気がする。先は長そうだなぁ。

追:少し前に書いたものなので、今は少し状況が変わっている。
  だんだんしんべえ保育園でも暴れるようになったようで、「しんべえが檻に入れられていたよ。」姉のひかぼうが言った。やはりそうか。


2002.11.19


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