鍼灸

毫鍼-ごうしん-

毫鍼(ごうしん)とは一般の方が治療用の「はり」と認識しているものです。
治療においても最も多く使われる鍼になります。

一般的に長さは3~5センチ、太さは0.16~0.26ミリで、鍼の先は松葉型という特殊な形をしています。この形は中国の古い書物でも「アブや蚊のくちばしに似た」という記述がありますから、昔から刺しても痛みを感じにくい形が研究されていたことが分かります。
材質はステンレス合金がほとんどですが、金や銀の合金で出来たものも使われています。
ステンレスが使われる理由は、折れにくく殺菌消毒が容易なことと、単価が安いので使い捨てにできるからです。
単価の高い金や銀が今でも使われる理由は、刺したときの感覚がやわらかいためです。
鍼治療の大半は鍼を刺すことですが、毫鍼は刺す以外にも皮膚をさすったりする接触鍼にも使われます。つまり毫鍼さえあればほとんどの治療が可能なためこれが主流になっています。

打鍼-だしん-

打鍼とは安土桃山時代、御園意斎によってあみ出された日本独特の鍼術です。
鍼をお腹に当てて、木槌でトントンと叩くことによって刺激を与え、この刺激によって体調を良くしていく鍼になります。刺さないため、無痛で行えます。

鍉鍼-ていしん-

鍉鍼-ていしん-とは、古来より体の中には刺入せず、皮膚表面から摩擦や押圧などすることで、体の調子を整える目的で使われてきた鍼の1種です。
東洋医学では体の中には、気・血・津液(水)といった物質が存在し、絶え間なく流れていると考えています。
これらの流れをととのえ、美と健康の維持、増強を目的として、我々鍼師は、ツボや、経絡などに対して、この鍉鍼を使用します。

小児鍼

小児鍼とは、小児用の刺さない鍼を用いて、お子様のデリケートなお肌の上をやさしいくコロコロと転がし刺激を与えていきます。

当院での治療はお子様も大人と同じように触診を用いて行ないます。
それは問診だけを頼りにして治療を行なうのではなく、実際に施術者がお子様の体に触れ、お一人おひとりの体の状態を見極めながら治療ポイントを決めていきます。

夜泣き・落ち着きがない・おねしょが治らない・運動能力や集中力の向上・喘息症状の緩和などに効果があります。

枡灸

枡灸とは、温筒灸の一種で安全性が高いのが特徴です。

効果は鎮痛・精神安定・筋肉や神経の緊張緩和など。
お腹を温めると冷え性・食欲不振・便秘・不眠・生理痛・慢性腰痛・肩こり・滋養強壮や健康維持・のぼせ・風邪気味・鼻炎・咳などの改善が期待できます。

昔ながらの熱い嫌なお灸ではありません。
ほんのり温かく気持ち良く、熱い感覚がある程度で痕も残らない。
体調や熱さの好みによって微妙に変えることができます。

施術後は一時的に身体がダルくなる事がありますが、それは身体の反応でその日はぐっすり眠れるでしょう。
そしてその魅力に魅せられると、自分の身体がどんな状態の時にどのような施術を欲するかなんとなくわかってきて、自然と枡灸の刺激が恋しくなります。

びわの葉灸の効能(ガン細胞に働きかける)

アミグダリンには強い抗がん作用があり、ガン細胞を直接攻撃します。
アミグダリンが体内に入ると、ガン細胞の中に大量に含まれているベータ・グルコシターゼという
特殊酵素によって加水分解され、青酸とベンツアルデヒドとが遊離します。

がん細胞は、この二つの物質の相乗毒性により破壊されます。
一方正常細胞にはローゼネーダという保護酵素があって
両物質を無害な物質に変えてしまうために影響を受けません。
アミグダリン(ビタミンB17)の働きで正常細胞をより活性化し、自己治癒力を高め
ます。これにより一層がん細胞の増殖を防いでいきます。

顕微鏡でみると、ガン細胞がまるで
殺虫剤をかけられたハエのように死んでいくように見えるようです。

また、アミグダリンが分解されてできる安息香酸は、「抗リウマチ」「殺菌」「鎮痛」に効果を発揮します。
中でも鎮痛効果は絶大で、末期ガンの痛みを和らいだり、神経痛や捻挫の痛みなどにも効果的です。

安息香酸には強力な鎮痛作用は、モルヒネよりも強い効果がある、とまで報告されています。

ただ、この抗がん作用の強いアミグダリンだけを取り出して注射しても、
充分な効果が得られなかったという報告もあります。

つまり、びわの葉の薬効には、アミグダリンなどの薬効成分だけではなく、
人工ではできない他の抗がん成分や無数の薬効成分が、絶妙のバランスで配合されているのです。
それこそが自然の力そのもので、びわの葉灸では、びわの葉を丸ごと使うので、
びわの葉に宿る自然の力をそのままいただくことができるのです。